2007年4月29日日曜日

スミカ 住友農業化学(株)のかすみ草

■スミカ農業資材のかすみ草。イスラエルのダンジガー社の苗を多く扱い、雪ん子の育成にかかわり、雪ん子の枝変わり種の特性も掲載しています。→→→ http://www.sumika-agrotech.com/flower/gypsophila.html

かすみ草 アルタイル(2006年)

■日本では2005年後半よりイスラエルで育成された、かすみ草アルタイルを投入した(株)ミヨシ。

■ミヨシのカスミソウ今昔物語。→→→http://www.miyosi.co.jp/katarogu_tokusyu2006/index.shtml

ダンジガー社 danziger











■世界のかすみ草育種・苗生産のセンターはダンジガー社。イスラエル。世界中のかすみ草の営利品種の9割程度を育成していると思われる。
  http://www.danziger.co.il/

■昨年、2006年7月に北海道かすみ草サミットに来日していただきミハ・ダンジガー社長に講演をしていただきました。会場内でかすみ草を使った装飾提案の陳列を見ながらお話しをしたのですが、そのときに「かすみ草を使った装飾提案集」をウェブサイトに掲載して下さい」とお願いしました。

 デザイン集(かすみ草)→→→http://www.danziger.co.il/index.php?page_id=1710








■かすみ草 ニューホープ

gypsophila ジプソフィラ

■かすみ草の表現。 →→→ http://www.edenfloral.com/html/flowers/Gypso/GYPSO.html

エクアドルのflodelva


■エクアドルのかすみ草生産会社のhttp://www.flodelva.com/ では、カラーリングも標準に行っています。先日、オランダの卸市場に横箱のままの出荷試験を行った会社です。通常はオランダまでは横箱で運送し、市場内で水入りバケットに立てる「リパック」作業をして流通します。それをオランダ仲卸業者が立てたまま、あるいは横箱に詰め替えて流通しています。

エクアドルのエスメラルダ(かすみ草ダブルタイム)


■エクアドルのエスメラルダ・ファームは育種したものを自ら生産する、という手法で品質とオリジナリティで2005年から急に伸びてきた企業です。ダブルタイム、パーティタイム、ファンタイムなど。→→→http://www.esmeraldafarms.com/


ファンタイム→→→http://www.esmeraldafarms.com/NewArrivals.asp?Product=451&name=Funtime&index=11


2005年11月20日 オランダのかすみ草品種
■フラワー・カウンシル・オブ・ホーランドBBHの2004-05年の760種の切り花を掲載したブックレット『フラワーズ・フロム・ホーランド』では、11種のかすみ草を以下のように掲載しています。
47-48p
Gypsophila 
paniculata
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切り花の宿根かすみ草(オランダ花卉協会)11種
20445 'Danapurna' ダナプルナ(イスラエル・ダンジガー育成)
19907 'Double Time' ダブル・タイム(エクアドル・エスメラルダ育成の八重種)
17701 'Hora' ホラ (2005年11月のホルティフェアでも展示有り)
13400 'Million Stars' ミリオンスター(イスラエル・ダンジガー1997年発売最大ヒット種)
17579 'New Love' ニューラブ(ダンジガー2000年発売)
19908 'Party Time' パーティ・タイム(エクアドル・エスメラルダ育成の一重種)
169 'Perfecta' パーフェクタ(欧州の古くからの基本種・大輪)
19523 Pinkolina ピンクオリナ(ダンジガー 2003年発売、一重桃色種)→2005年・八重種のマイピンク発売
18390 'Blancanieves' ブランカニエベス(オランダ・アスティーフラワー。ミリオンスター似)
15459 'Morstar'
15617 'New Hope' ニューホープ(ダンジガー1999年発売、低臭)
オランダの動静は、1997年発売のミリオンスターがかすみ草の復活を演出。ミリオンスター拡大を基本として、過去からのパーフェクタが一定量を保持している。2003年頃から(発売は1999年頃?)、ミリオンスターを生産していたエクアドルのエスメラルダ・ファームが独自品種を発売している。それは一重のパーティタイム、八重のダブルタイム。さらにファンタイムとスーパー・パーティタイムを2005年11月のオランダ・ホルティフェアで発表した。これまでダンジガーが世界中のかすみ草育種・苗の供給の寡占状態から、独自品種の育種と同社農場からの生産という「メーカー一元」的な品質管理でエスメラルダ・ファーム産の××タイムが席巻しつつある。マス的な使い方に特化した品種というのも特徴。日本ではフローリメックス、クラシックなどが輸入。
2005年11月18日午前、都内世田谷市場花き部内の仲卸・フローレ21世田谷店の店頭で、ダブルタイムを購入されている人を発見、意見を聞いた。「この花を探していた、、、」という。キムラオランダから仕入れた輸入品だよ、という小池潔社長。
 
過去30年の日本の基本種はBF(ブリストル・フェアリー)。特に第一園芸(現・キリン)の品種がシェアを持つ。広島県甲田町の宮本仁郎氏が、BF選抜種の1990年代はじめにニューフェイス・ビッグミスター等がミヨシより発売される。2003年にはピュアスプリング等も熊本県菊池地方で選抜されスミカより発売。
一方で、イスラエルのダンジガー社が育成した「雪ん子」をはじめとする雪ん子系種が日本のかすみ草の中心となる(1997年以降)。これはスミカ(住化農業資材)による営業展開により拡大した。
2005年、ミヨシはアルタイルを本格投入。2003年には欧州にインバルを投入。
 
■日本のかすみ草は、フィラー用途のBFが雪ん子系に「置き換わった」だけで、新たな用途開発が行われていないことが課題です。新たな用途開発のために商品開発する品種が必要です。かすみ草を購入されていない生花店・量販店に販売するかすみ草品種を新たに作ることをしないと、「品種置き換え」するだけで、全体の仕組みが広がりません。品種の意見を聞くべきは、かすみ草を買っていない人です。
(2005年11月20日 菅家博昭) 


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2005年11月13日 渡欧と展示会の感想
■2004年11月の渡欧調査(ジェルファ主催・オランダ・ドイツ・スイス)の報告を12月にショーザフローレでスライド報告をする機会を作っていただきました。その際、オランダの花き園芸協会(現在は花卉協会)のカラー・プランニングの提案をしました。さっそく、2005年1月から、かねとういさお氏によるそのカラーによる作品の作り込みが11ヵ月間、毎週に続けられました。このような作品での具体例はたぶん地球上で初めての取り組みだと思います。
2003年11月はJFMAの調査でオランダ・イギリスの調査。ここでフローレ21企画室の松山室長と同行しました。
(2002年7月には昭和花き研究会本名敬副会長がJFMAのオランダ・デンマーク調査同行)
2001年11月はJFMAのオランダ・フランス・イギリスの調査。
1999年11月は単独でオランダ・イスラエルの、かすみ草調査を行いました。
2005年11月で私は5回目の渡欧になります。そのうち4回はアムステルダムの展示会(NTV、ホルティフェア)を見てきました。
 
この間、日本でも2004年10月に第1回のIFEXが開催され、今年は2回目を終えました。
活動が活発になる、時代というのは、方向性がつかめない時代の特徴です。停滞の時代です。どこに突破口があるのか?誰が創造的に切り開くのか?そのチームワークが問われる時代です。思いつきをチームで育んで形にできるかどうか、、、どこも模索しています。その模索こそが私たちの人生の目的だと思えます。お手本はありません。結果は世界中のどこにもありません。私たち自身の手で創り上げる覚悟を、必要としています。それは開かれた場で、コンセプト・スィンキングするのが、フェア(展示会・商談会)です。
日本の東北の山間地で零細な農業を営む私のようなものが、成田空港から片道12時間のジェット旅客機に乗り、アムステルダムに行けば、その目的とする世界企業の主要な構成員と対話ができる場が、あるでしょうか?グローバル企業のかすみ草界の巨人・イスラエルのダンジガー社のミハ社長、、、、台頭してその一角を確実に崩しているエクアドルのエスメラルダ・ファームのチェアマン、、、ピーター・ウーリッチ氏にも今年はじめてお会いして直接、話しを聞くことができました。
IFEXでは、世界の花き業界の統括社であるキリンの松島社長にも出展ブースでお会いすることができます、、、当然ながら、大田花きの磯村氏や、FAJの池田氏、世田谷花きの加瀬氏、なにわ花市場の大西氏、仙花の名木橋氏など各卸売市場の社長、担当役員とお会いすることができます。
こうした催事は、ミーティングポイント、とういうのは、実際にどんな容貌の人々がこの世界を動かしているのかを感じることができます。何のために仕事をしているのか?を聞くことができます。それは私たち普通の人が、世界の活躍者に直接その夢を聞ける場です。
 
当然、新しい創造的な仕事をつくり出し、起案し稟議し、熱意を持って当日までこぎつけた若い人々も多くその場で人々に出会っています。こうした「開かれた場」は、「平和」であることと、「その場を必要とする意志」が無ければ継続することはできません。主体的な参加意識がとても大切になります。
 どこかであうだろう、活躍している生産者・業界の人々に直接出会えることが持つ意味はとても深いものがあります。自分は仕事を通じて社会に何をしようとしているのかを、いつも考えさせることにつながります。
誰がどんな考えでその仕事を始めたのだろう、、、、怪獣のぬいぐるみの中には誰が入っているのだろう、その仕掛けはどうして動くのだろう、、、、社会は誰が動かしているのか、、、、それを直接調べたい、、、、知りたい、、、それはIFEXでも同じです。
 
私たちは、日常では、あまり自分のコトを語ろうとしません。しかし、
「モノを超えた価値を、どのようにしてモノのなかに埋め込むかという知恵」が必要な時代です。
初対面の人には、「まず自分自身を語らねばなりません、、、、」そして、相手のことも聞く、、、、あたりまえのようですが、実は、このことが自らを客観的に認識する最初の行為になります。自分を相手に伝えること、、、、、その中で、自分の創造したモノを、相手に渡す、、、、のが商売です。そのモノは自分自身である、、、、、そのことに気づきます。
 
人に会いに行く、、、、一枚の写真のコンセプトを探すために行く、、、、、1本の花に会いに行く、、、、




4月19日のカスミソウの記事

■2007年4月19日の日本農業新聞の記事より
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin1/article.php?storyid=421


宿根カスミソウ品薄高 冷え込みで生育遅れ/東京市場
掲載日:07-04-19
 宿根カスミソウが品薄高だ。4月上旬から中旬にかけての東京都中央卸売市場の入荷量は、前年同期に比べて2~5割減で推移し、価格は1本平均80~130円と、前年の1.5~2倍の水準だ。入荷量が少ないのは、暖冬やその後の急な冷え込みで、生育ペースに乱れが出たためだ。入荷量は徐々に回復傾向にあり、相場も落ち着いてくるが、品薄感から「母の日」(5月13日)前には一段上げも見込まれる。 18日の東京・大田市場では、大田花きの中値が1本81円と前市に比べて48円安かったが、フラワーオークションジャパン(FAJ)は58円で26円高い。

変動するかすみ草生産

■かすみ草生産の低迷が続いて久しい。台風が連続上陸し日本国内の西南暖地の産地が被害にあい、生産量が少なくなり、2005年10月頃よりケニア産のかすみ草(ミリオンスターやニューラブ)が輸入され、東京等でリパックされエルフバケットでの流通が日常となっています。
 原油価格の国際的な高騰により、暖房用重油を節約するために、冬期間の出荷量が減少しました。また品種がブリストルフェアリーや雪ん子から2006年にはアルタイルへの品種転換が西南暖地で進んだため、品種の開花調節が容易となり、2006年の10月から12月に集中出荷し、1月、2月は少なく、3月に多く、4月下旬に少なくなっています。

2007.2.1 大田市場で第5回静岡サミット







■2007年2月1日、2日。東京都大田市場花き部において、第5回全国カスミソウサミットが開催されました。静岡県のJAハイナンの主催。

 →→→大田花きによる報告

 →→→FAJによる報告






■ 2007年2月1日午後1時より第5回・全国カスミソウ静岡サミットin東京(大田市場)が開催されます。250名。北海道から熊本まで20産地約150名、関係卸市場20社、関連種苗資材等10社の参加・協力で行われます。主催者はJAハイナン、静岡経済連等による実行委。会場では大田花き・FAJをはじめ首都圏卸市場、仲卸、生花店等の協力を得ています。
 2002年2月熊本県菊池市(JA菊池)、
 2003年7月福島県昭和村、
 2004年2月和歌山県印南町(JAみなべいなみ)、
 2006年7月北海道由仁町(JA南空知)
 2007年2月1日~2日 静岡県JAハイナン(開催地・東京大田市場)
 2008年2月頃、高知県四万十市等(JA高知はた大方)で開催予定。
■5年前、熊本県菊池で第1回大会が開催されてから、主産地持ち回りで開催を継続しており、来年の高知県までの大会開催が決まっています。今回は、産地を離れて、消費地の首都圏で開催することになりました。1日の午後1~5時30分まで大田市場花き部で開催。2日の午後1時より2時30分頃まで、池袋のサンシャインシティで開催されている関東東海花の展覧会会場にて消費者アンケートと、お礼のカスミソウ束の配布(500束)が計画されています。
■福島県内からはJAあいづ、JA会津みなみ、JA会津みどり、昭和花き研究会など18名が参加します。
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開催内容(日程・案)
2月1日9:00~12:00会場設営
11:30~12:30 受   付
13:05~13:25 開 会(総合司会:静岡経済連 みかん園芸部長 伊藤信義氏)
13:05~13:25 開会式典
①大会会長挨拶 藤田三郎氏(ハイナン農協組合長)
②実行委員長挨拶 杉山 朗氏
③静岡県挨拶 中野 篤氏(県ミカン園芸室長)
④来賓者祝辞 磯村信夫氏(㈱大田花き社長)
 
(研究発表はすべてパワーポイントを利用する)
13:30~13:50販売研究 ①産地の販売戦略発表(大分県杵築市農協)(静岡県ハイナン農協)
13:50~14:30鮮度研究 ①カスミソウにおけるオランダでの品質管理について
   講演者:ポコン&クリザール・ジャパン株式会社 東明音さん(静岡県出身)
14:30~14:40質疑応答
14:40~14:50トイレ休憩
14:50~16:40 消費研究 消費面から見たカスミソウ購入視点について
  座長(コーディネィター) ㈱大田花きの執行取締役専務 小杉圭一氏
  パネラー  株式会社ケイフローリスト 代表取締役 栗原浩之 氏
  ㈱メルシーフラワー 専務取締役  日巻堅二氏
  ㈱フレネッツHIBIYA 営業企画推進部グループリーダー増田篤氏
  ㈱パーク・コーポレーション MD室 桜井純子氏
  ㈱ミ ヨ シ 営業部長 河西 崇氏
16:40~16:50 質疑応答
16:50~17:00 トイレ休憩
17:00~17:10 総    括 福島県:昭和花き研究会 会長 菅家博昭
17:10~17:20 第6回開催産地の紹介と挨拶 高知県はた・大方南部カスミソウ部会
17:30 閉 会(閉会の言葉:本会副会長で静岡経済連 伊東常務理事)
(移動)アーバンホテル・シャトルバス2台で
 
2月1日 18:30~20:30 交流会 150名 アーバンホテル大田市場にて
(東京都花き中央市場6社等からホストとして社長、専務さんに出席を頂く)①来賓者祝辞   東日本板橋花き 樋口社長②乾杯の音頭   世田谷花き    加瀬社長
 
2月2日 8:00~11:00 大田花き中央通路等で実施
①カスミソウのディスプレイ装飾会場で品種検討会
②産地PR並び販売対策事業等の実施
(移動)
13:00~14:30 花束無料配布500束予定(池袋サンシャインシティ関東東海花の展覧会会場にて)
①消費者へのアンケート調査
②アンケートに答えて頂いた方々に花束を進呈する
15:00解   散



2006.7.13北海道サミット






















■2006年7月13日、14日。北海道由仁町で第4回全国カスミソウサミットが開催されました。