2010年12月28日火曜日

2010年12月28日 大雪・停電2日間

■12月24日(金)から降り始めた雪は、25日(土)・26日(日)と降り止まず100cmほどの新雪が会津盆地・奥会津に降りました。田島町は少雪でした。

降雪量が一気であったため杉の木を中心に倒木。昭和村では12月26日未明より停電となった。回復は27日の15~17時頃で、36時間。野尻川上流域のいわゆる上昭和地区の簡易水道も断水となった。26日の夜は冷え込み、水道・トイレ・風呂ボイラーなどが停電による凍結となっている。

福島民報新聞は12月28日付け紙面で1面中央写真に昭和村の停電・断水、社会面で「昭和 耐えた36時間」と報じた。東北電力は400人を27日に投入した。多くは県内外からの災害復旧応援で、新潟県・宮城県からのチームが奥会津に入っている。

■1週間に一日少雪があり融ける、雨が降るという12月の上旬・中旬の気候は、クリスマスから大雪となったが、暑い夏の影響で日本海の温度が高く、水蒸気量が多いうえ、風が弱く、吹雪にならない降雪で会津盆地に多く降った。

会津若松市北会津町の農業地帯のビニルハウスを中心に大きな被害が出ている。

28日18時台のNHK福島ニュース等では、13市町村で383棟・4200万円の被害。9000万円の被害という。柳津町東川流域の四ッ谷地区が停電が60時間続き、28日の15時20分に解消した。電線に倒れかかった倒木約1000本、折れたりした電柱約20本。最大会津地域の15市町村で約13,900世帯が停電した。

2010年11月11日木曜日

今季最終出荷へ 11月12日(金)

■11月10日午後から今年3度目の降雪となっています。10月27日が初雪(昭和村博士山・小野川・奈良布・大岐等に3cm)、11月3日は昭和村全域で降雪し博士峠は30cmの降雪で除雪車がはじめてでました。そして11月10日の小野川・博士峠の降雪。1週間に一度の降雪がはじまっています。

■6月中旬からはじまった本年のかすみ草販売(昭和花き研究会)は11月12日(金)仙花宛て7箱が最終出荷です。半年の出荷ですが、また来年によろしくお願いいたします。



2010年9月30日木曜日

未曾有の暑い夏、前進開花で秋10月は少ない(高冷地)

■2010年9月末日での昭和花き研究会(かすみ草)販売実績。前年同期比。

出荷箱数 30,753箱 101%

出荷本数 1,538,498本 101%

販売金額 146,963,479円 96%

1本単価 96円 96%(前年100円)

■10月1日(金)出荷数250箱。第1:153、第2:72、第3:33、第4:23。10月より月曜・水曜の週2回出荷へ。出荷先市場別内訳は以下の通り。

仙花45箱

大田93

板橋38

世田谷7

宇都宮6

埼玉20

福島11

福岡25

沖縄13

広島11

■7月中旬から9月中旬まで、奥会津も未曾有の高温(113年観測でいちばん暑い夏の日本列島弧)。それにより2週間以上の前進開花で10月咲き分が9月中に出荷している。

前年比出荷本数

9月前半 169%

9月後半  56%

そのため9月下旬は、平年の出荷終了時期の10月下旬の様子と同じになっています。

■2010年10月の出荷は、週2回(月曜・金曜)で、少ないながらも100箱~200箱の出荷で継続します。出荷先市場については東北・首都圏・沖縄中心となります。






2010年8月2日月曜日

2010年7月期



■6月から出荷を再開した昭和花き研究会の7月末での前年比。出荷箱数11,533箱(87%)、販売本数532,346本(84%)、@84円(104%)。

 各半旬の前年比%を図示。

■7月の越冬株の開花は春の低温雪融け遅れ、6月下から7月中旬の大雨低日照で遅れ、一方でその後の高温で春植えカスミソウが前進している。

2010年4月19日月曜日

2010年4月、JA会津みどりカスミ部会新役員に

■2010年4月20日(火曜)午後1時30分~、3時~。昭和村下中津川のJA会津みどり昭和総合支店で、雪室管理者のJAにより会議が開催され、利用者として昭和花き研究会代表として参加する。旧役員のみで開催されるようです。文書発行日は4月9日。

1時30分~昭和村農林水産物集出荷貯蔵施設運営幹事会

3時~ 同 運営協議会

主催者:同 運営協議会長(酒井金三郎)、幹事長(本名亀雄)。

平成21年度実績報告等。

■JA会津みどりかすみ草専門部会は、4月14日に総会を開催し、新役員に一新され若返った。部会長は立川さん、副部会長は渡部政衛さん(奈良布)、鈴木茂三郎さん(境の沢)。会計栗城義徳さん(下中津川)。5月中旬に取引会議を市場来村を依頼し開催する、そうです。

■昭和村花き振興協議会も開催が予定されています。

2010年のかすみ草品種

■ドイツのセレクタ・クレム社(カーネーション、ガーベラ等)のかすみ草は2009年から開始。日本では、群馬県のカネコ種苗が苗の扱いをしていたが、2010年は広島県江田島市の美香園(長坂氏)が扱うようである。3月来村時に大田花きで同社幹部と会、その時は何も言っていなかった。ケニア・エクアドルに1haかすみ草作付。

 世界のかすみ草の育種はイスラエルが中心でシェアも9割を超える。その中心はダンジガー社である。その育種を担当した人々が離社後、品種開発をして似たような品種を販売している。そのため品種権の訴訟が起きている(バイオロジカル社などの品種)。

 ドイツのセレクタ社はこうしたイスラエル育種品を2009年からケニア・エクアドル(コロンビア)・日本に販売をはじめている。育種者は雪ん子の育種をしたひと、だということだ。

 南米のエクアドル・コロンビアで大規模農園を展開するエスメラルダ社は、ダンジガー社の世界大ヒット作ミリオンスターを生産する農園であったが独自品種(ミリオンスターの枝数が倍ある品種・ダブルタイム)を発見しそれを中心に育種を進めている。2008年9月にエクアドルの同社を訪問し展示会でも見たがいちばんオリジナリティのある育種を展開している。2008年に日本のキリンアグリバイオがこのエスメラルダ社かすみ草を日本で販売したが、2009年秋に契約を解消、キリン自体が花事業から撤退し、名古屋市の福花園種苗がかすみ草は引き継ぐが、本年は苗の供給は難しい状態である。ファンタイムが世界標準品として私はいちばん期待している品種である。昭和花き研究会でも2008年、2009年とキリンからの苗の提供を受けて奥会津の昭和村大岐等で試験栽培をしている。

 さてドイツのセレクタ社は現状はスペインを中心としているが、2009年にかすみ草を販売し、アフリカのケニアに1ヘクタール、エクアドルに1ヘクタール、新品種を栽培している。新規勢力である。ブロッサムを中心として夏作の産地に、CV405品種、臭いが少ないセレブレイションを和歌山県(JA紀州中央等)に展開するようだ。昭和花き研究会でも試作は継続する予定。

 日本のかすみ草はミヨシ(東京・山梨)のアルタイルを中心として動いていく。夏作産地は短く咲いてしまう欠点があり、多用な種が導入・試作されている。

 ダンジガーの雪ん子の時代は終わり、その各種21世紀品種をスミカ(住化農業資材・大阪)が日本向けの選抜をして「~ベール」のラインナップを出している。今年はベールスターという品種が夏作産地(北海道・会津)で増えている。

2010年3月27日土曜日

4月開催は中止へ(時期未定)

■かすみ草の全国研修会を計画していましたが、このたびダンジガー社長の来日が正式に不能となったため、会津での開催についても中止といたしました。(菅家博昭)

広島市 花満(卸)






■2010年3月26日(金曜日)広島市中央卸・花満。
 宮本園芸(仁朗さん)。高知はた。天草(熊本)。

2007年~09年の日本のかすみ草


■1000本単位の出荷動向と1本単価。日本の主要市場の集成データ(海下氏作成)。