2014年12月16日火曜日

12月8日、今年は、かすみ草の授賞(フラワー・オブ・ザ・イヤー大田2014)

■2014年12月8日(月)
 
 東京都の大田花きが選定する今年の花、第10回フラワー・オブ・ザ・イヤー大田2014の最優秀賞に福島県奥会津・昭和花き研究会の「かすみ草 アルタイル」(ミヨシ育成)が選ばれました。

 
日経首都圏版 12月5日記事


→  大田花きのウェブサイトより引用

 

◆2014年度 FLOWER OF THE YEAR OTA 最優秀賞

カスミソウ アルタイル 品目: カスミソウ
 品種: アルタイル
 産地名: 昭和花き研究会

 (福島県)


■産地様のコメント
 大変名誉ある賞をいただき感謝いたします。
私たちはカスミソウの品質向上のため、
2002年から各地で開催されたサミットに参加し、
その度に仕事の仕組みの見直しをしました。
また、昭和村でのカスミソウ栽培から30年を経過した今、
今回の受賞は若い人たちの栽培開始への意欲にも励みになります。
アルタイルを育成し、
新しい栽培技術の開発と普及にも取り組んだ
関係者の皆さまにも御礼を申し上げます。
■所感
 1970-80年代には、花束を完成させるにはなくてはならない
名脇役として花き業界では一躍時代の寵児となりました。
ところがブーム一過の後は、むしろ「古いデザイン」として
カスミソウを使うことを拒む生花店が続出、
全国の生産量もピークの半分以下になりました。  
しかし、「日本で最後のカスミソウの生産者になる」と
カスミソウ生産を最後まで支える覚悟で臨まれた
昭和花き研究会様は、「カスミソウは七夕の花」という
ソフトも同時に売り出し、お客様にカスミソウを改めて
見直してもらうことに成功したのです。
輪の大きさや花持ち、花付き、水揚げなど、
すべてにおいて大きく進化しました。
生まれ変わったカスミソウの存在はもはや“霞みそう”どころか、
なくてはならない主役級のアイテムに躍進を遂げたのです。
今のカスミソウはもう昔のカスミソウではありません。
スミソウはリバイバルの軌道に乗りました。


 

 
 第10回フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの表彰式が、本日セリ前の6時50分より開催された。今年選ばれたのは、時代を先取りした花々ばかり。最優秀賞には、リバイバルのカスミソウが選ばれた。リバイバルと言っても、匂いが抑えられており、一輪一輪の花がしっかりしていて、咲いても花型がくずれない福島県 昭和花き研究会様のアルタイルが選ばれた。また、優秀賞には上州の蘭2011様からシンビジュームが、特別賞には、品種と作りが素晴らしいJAひまわりバラ部会様のコンキュサーレ、千葉県大野重雄様のジニアが、そして、新商品奨励賞には、佐賀のファインローズ様のアートリークローズが、それぞれ栄誉に輝いた。

 シンビを除くとナチュラルな草花の系統ばかりだが、「これは本物だ」と感じられる花々である。シンビは黄色なのに、花が整っており、凛としていて、フォーマルな場所で飾られるのが似合う品種であった。ナチュラルで動きがあり、ドレスダウンをしながら草花化していく。しかし、フォーマルな場所でも、固くならずエレガントで育ちの良さが漂う。そういったものが、この次に来る社会なのだろう。トップフローリストやトップデザイナーが「これが良い」と指名して受賞した2014年のフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAから、時代の最先端、あるいは、次に来る時代をそのように感じた。


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12月8日(月)早朝、東京都大田区にある株式会社大田花きにおいて、フラワーオブザイヤー2014の表彰式が行われました!
何度かこのブログでもお知らせいたしましたが、昭和村のカスミソウ生産組織である昭和花き研究会が栽培した「アルタイル(株式会社ミヨシ育成品種)」が2014年の最優秀賞に選ばれたことを改めて報告いたします(^^)
「審査委員による所感」を見たマーボー普及員の感想ですが、「リバイバル」というキーワードが印象に残りました。
「復活・再生・復興」を意味しますが、本県にふさわしいキーワードだなと思いました。
今回大きく評価された点は、外的要因等による単なる復活ではなく、自助努力による「進化した復活」であるという点だったようです。
例えが良いかどうかわかりませんが、漫画「ドラゴンボール」の孫悟空が何度も何度も倒されそうになりながらも、進化した形で復活を成しえる...そんなことが笑いながらも頭に浮かんできました。やっぱり例えは悪いですね(笑)
復活するために様々な努力を惜しまずぶれることなく継続してこられたことに敬意を表するばかりです。
普及指導員としても現在のおかれている状況に満足せず、ブームやトレンド、社会変化などの展望を見据えた新しい取組等を積極的に提案し実験し実証し、産地としてプラスになる仕組みづくりのお手伝いをしていきたいと思います。