■2012年1月に農文協から発刊予定の『農業技術体系 花卉編』追録版に、依頼があり宿根カスミソウ切り花品種について原稿を書きました。農水省の切り花統計の上位10内からカスミソウが抜け、生産面積が半分となってからは栽培や特性研究が行われなくなっています。そのほとんどは1980年代までのブリストル・フェアリーという品種の高温障害・ロゼット打破、その後流通品質の研究、1990年代後半で極早生種ニューフェイスやビッグミスター、晩生種雪ん子の栽培管理技術の研究で終わっています。
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左が21世紀系で花が咲いている。右は従来型できちんと花が咲いているのだが、形状から花が咲いていないように見える。
従来型(BF系 ホワイトロード・ポラリスを含む)は開花した花(第2次小花)より上位に未開花つぼみがつく(BF系など)
花が咲いていないように見えてしまう。
21世紀系はつぼみが横位にあり第2次小花より先にでないので、未開花つぼみを切り取り作業が不要。現在の主流の開花型。下記の表で21世紀系(アルタイル、ベール系を含む)で63%。
アルタイル系が38%
ベール系が21%
BF系が21%
雪ん子系が3%
1980~90年代はじめはBFが80%