2010年3月27日土曜日

2007年~09年の日本のかすみ草


■1000本単位の出荷動向と1本単価。日本の主要市場の集成データ(海下氏作成)。

2009年12月19日土曜日

2009年12月18日、福岡市内







■2009年12月18日(金曜日)初雪舞う、福岡市内。福岡花市場で、宮崎県知事による宮崎県産のお花の販売促進活動(プロモーション)が行われた。大田市場に続いての宮崎県の販促活動の取り組み。
 熊本県の菊池地域から出荷される宿根カスミソウは、ミヨシという種苗会社によるアルタイルという品種が多くなり、出荷容器段ボールデザインが一新している。福岡花市場でかすみ草の入荷量調査を行ったが、そのときに確認した。ひとつの品種を訴求する段ボールとしてかすみ草での取り組みははじめてのことで、すっきりとしたロゴの文字を使い、ミヨシが販促資料で使用している星形のアルタイルの意匠を含め、白の化粧段ボールとなっている。JA関係では省資源、段ボール再利用の観点から再生紙を意図した茶色原紙のままでの段ボール素材を使用することになっている。熊本県大矢野町など天草地域からの個人出荷についても、ことしはほとんど湿式立て箱に転換している。
 品種は実需者からはアルタイル指定が多く、継いでベール系となっていた。この時期のメレンゲはつぼみを持つ小枝(未開花つぼみ)が開花部位から先に伸び出して青い(緑色)印象を与えるため(BFスタイル)、厳しいようです。品種にかかわらず、水を切って栽培したかすみ草については花落ちが激しく、大きな課題となっています。灌水管理が大切です。

2009年11月21日土曜日

高冷地から西南暖地へ産地交替


11月20日(金)のカスミソウ品種構成

■大田市場O社のカスミソウ品種構成 11月20日(金曜) 上位品種のみ。暖地産(熊本・和歌山・愛知・静岡)は、旧来のBF(ブリストルフェアリー)が12%生産販売。通常夏秋期の高冷地はすでにBFは21世紀系に転換していますし雪系も無くなりつつあります。この日の入荷量は35,225本。16日(月曜)は44,230本であった。21世紀系に転換した夏秋の高冷地は堅調相場で終了しました。一方、品種転換が進まない冬春の暖地の安値には原因があります。「かすみ草マーケット(市場)」の価値創造が仕事の目的です。

 



■2009年の6月~11月上旬の夏秋期の福島県内のカスミソウ産地では、染色カスミソウはその時期の出荷品種のなかでいちばん良い品種(たとえばアルタイル系、ベール系、ファンタイム、フォレストなど)の大輪八重系の秀品のみを使用して染色し、色ムラの無いように品質管理し、顧客の維持につとめてきました。一方暖地産の秋冬系のカスミソウの染めは、いちばん人気のない一重系の品種を染めるものが多く、染めカスミソウの価値低下・顧客離反を起こしています。暖地産地の商品政策の問題等、安値には原因があります。お客様(購買者)の立場に立ってみるとわかることです。

2009年9月29日火曜日

2010年4月に勉強会

■2009年9月28日

 静岡県の夏の地震は、ハイナンの杉山さんからの数日前に電話で、被害状況をうかがった。ハウスも被害にあっている。サミット、勉強会、生産者が集まる機会をどう考えるのか?という連絡であった。

 現状では、来年、2010年の4月に、ダンジガー社のミハ社長が来日すれば、それを機会として、昭和村で半日の勉強会を開催したい、という計画で11月に渡航予定のスミカ永島さん、西川さんに依頼している。それが決まれば、昭和村の花き振興協議会等に諮っていく予定。

2009年6月30日火曜日

2009七夕かすみ草展示(大田市場)








■2009年6月29日(月)から1週間、東京都大田市場花き部2階中央通路にて、大田花きの加納さんらにより、昭和花き研究会のかすみ草の展示が行われた。常陸野の木村さんのリキュウソウ。沖縄太陽の花のタマシダ、、、などと、「脇役」どうしの主役な展示。テーマはbe green 緑でいよう、です。

2009年6月22日月曜日

かすみ草2008年統計



■6月18日に農水省が昨年(2008年)の花き統計(28ページ分)を公表した。→→→統計PDF

 それによれば、我が国の切り花の作付け面積は2007年に比べ430ヘクタール減少(2%)、出荷量は1億300万本(2%)減少した。生産者の高齢化に伴う規模縮小。

 2008年の作付量は1万6,800ヘクタール、出荷量は47億2600万本。

 かすみ草の統計を見てみると、

 全国のかすみ草の作付量は267ヘクタール(98%)
 同、出荷本数は6070万本(102%)

 このうちかすみ草の福島県内の作付量は55.6ヘクタール(101%)
 同、出荷本数は648万本(93%)

 さらに昭和村の出荷量は、531万本(10万箱)である。推定作付量は34ヘクタールほどと思われる。

 全国のかすみ草の出荷本数の8.7%が昭和村産であるが、6月~10月までの夏秋期の日本国内のシェア率は推定で70%程度と思われる。

 福島県内のかすみ草出荷量の82%が昭和村産である。

 おおまかに言えば、奥会津・昭和村のかすみ草生産量は日本国内の約1割の作付量・生産量であり、夏秋期の7割のシェアとなっていて、福島県内産かすみ草の8割が昭和村産となっている。

 日本のかすみ草作付量は最盛期の半分にまで落ち込んだ。ケニア産、エクアドル産、オランダ経由のかすみ草も40~70円(80cm)で定番となっている。

2009年4月9日木曜日

夏のかすみ草研修会(延期へ)


■2008年11月に東京で開催された全国かすみ草研修会を引き継ぎ、2009年7月に会津地方で研修会を検討しておりましたが、融雪とともに、越年株の株枯れ等で見本品種開花ができなくなったことがわかり、関係行政・販売機関の大幅な人事異動等で、本年の開催は見送りました。2010年の開催に切り替え検討することになりました。

2008年11月22日土曜日

研修会終了しました




■2008年11月21日(金)15時から19時30分まで、参会者のご協力を得、無事に研修会が終了しました。全国各地から参加された皆さん、お疲れ様でした。時間枠に限りがあるなか新しい情報やそれぞれの課題が明らかになった事と思います。
 課題の発見から次の仕事の進め方がはじまります。
 かすみ草の作付計画は、北海道は来年は増産傾向、和歌山のJAみなべいなみも新入会が4名という話がありました。
 一般的には減産傾向のなか、多品種化や品質管理・販売促進の取り組みのなかで新しい動きが産地にも出てきていることを知ることができました。

■2009年は7月頃、福島県内の会津地方で開催する予定で準備をします。よろしくお願いします。簡素な学習会と、オプションで品種圃場の視察(参会者がレンタカー等でそれぞれ巡回する方式)で主催地の負担の少ないものにして、かすみ草生産の課題とその解決を明確にしていきたいと思います。

2008年11月12日水曜日

■11月21日、研修会参加者確定しました(45名)

■11月21日の午後に東京都内で開催されるかすみ草生産者全国研修会は、各地で開催されたサミットを引き継ぐものとして準備をして参りました。今回は以下のような内容で21日に開催いたします。なお参加産地・市場等には本日ファクスにて送付しておりますのでご確認ください。
 なお会場は会議室に45名となりますので、9月15日締切時の事前予約者のみの参加で、当日参加はできませんのでよろしくお願いいたします。

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■11月12日午前ファクス配信内容(再掲)


2008年11月12日(水)
11月21日 かすみ草生産者全国研修会 参加者 御中

 (幹事産地)昭和花き研究会 菅家博昭(かんけ・ひろあき)

前略
 かすみ草生産者全国研修会が近づいて参りました。
 確定事項について以下の通り連絡いたします。残念ですが、今回、九州地域からの参加者はありませんでした。参加産地は10団体で25名です。市場 種苗会社等は15社で17名です。計44名です。参加費用は、会場使用料・立食パーティ等を入れ1名あたり7000円となりましたのでよろしくお願いいたします(宿泊は含みません)。宿泊は参加者それぞれに、お手配をお願いをしています。翌日22日の催事等は今回はありません。 2009年は11月18~20日頃に開催いたします。

 日時 2008年11月21日(金)午後3時~午後7時30分

 場所 ホテルコムズ大田市場 桜の間 03-3799-3100

東京都大田区東海3-2-3(大田市場 青果棟)

 ※タクシーですとホテルコムズ大田市場(もとのアーバンホテル)で行けます。

※当日会場受付で1名7000円を徴収いたします。参加者宛の領収書は準備します。

 
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当日日程(案)
■会議(午後3時~5時) 進行:菅家博昭(昭和花き研究会)

・あいさつ(前回高知サミット 浜村さん)

※発表者はUSBメモリにてデータ(PPT)を持参ください。
 ※プロジェクタ不具合時は口頭による発表で対応をできるよう準備ください。
 ※配付資料は50部 用意してください。

・講演1「イスラエルにおけるかすみ草採花・前処理技法について」住化 永島さん
・講演2「エクアドルにおけるかすみ草生産と世界のかすみ草流通」クリザール 海下さん
・講演3「IFEXにおけるアルタイルの販促活動について」ミヨシ 谷 さん

・参加産地自己紹介(計30分) 現在の課題と来年の方向性

・種苗紹介 参加各社各3~5分程度で新品種等の紹介をいただきます
 (耐病害虫性、25度温度での花持ち期間等も提供ください)
  キリンアグリバイオ(ファンタイム・ダブルタイム等)
  住化(ベールシリーズ等)
  ミヨシ(アルタイル等)
  カネコ(メレンゲ等)

■交流会(午後5時30分~午後7時30分) 会議場にて立食パーティ形式
※なお当日会場配布資料は各種苗会社からあるだけですので、本紙2枚は持参ください。

参加産地 10産地 25名
 高知県 JA高知はた 3名(浜村・吉尾正秀・吉尾健太郎)
 愛知県 ニューライフ6名(河合・小久保・石倉・荒木・小川)
 愛知県 JA愛知みなみ2名(坂本・森田)
 愛知県 JA豊橋2名(尾川・月出)
 和歌山 JAみなべいなみ3名(真田・中尾・大野)
 静岡 JAハイナン3名(杉山・黒田・村松)
 北海道 南空知1名(窪田)
 福島県 JA会津みどり洋花 1名(菊地)
 福島県 JA会津みなみ2名(渡部・岩沢)
 福島県 昭和花き研究会3名(菅家・佐藤充・菅家清)


市場・種苗等 17社19名
 仙花(櫻井辰徳)
 大田花き(松永)
 中央花卉(中谷)
 世田谷花き(熊谷)
 東日本板橋花き(大坂)
 FAJ(渡辺)
 名古屋花き(水野)
 姫路生花(田寺)
 花満(藤本)
 小田急ランドフローラ(宮西)
 新日本流通(井尻)
 MPS(津田)
 クリザール(海下)
 キリンアグリバイオ(代田)
 住化農業資材(西川・永島)
 ミヨシ(谷・岡安)
 カネコ種苗(徳弘)

※敬称略
(文責・菅家博昭)

2008年9月18日木曜日

11月21日受付終了、感謝いたします

■9月15日で定員40名となりました。参加申込みありがとうございました。11月に入り、詳細な内容につきましては、本欄にまた掲載いたします。


■9月21日より30日まで南米のエクアドルのエスメラルダ社を訪問し、かすみ草(ファンタイム、ダブルタイム等の育種等、生産関係技術)を調査渡航いたします。不在となります。JFMA視察に同行するかたちです。