2009年12月19日土曜日

2009年12月18日、福岡市内







■2009年12月18日(金曜日)初雪舞う、福岡市内。福岡花市場で、宮崎県知事による宮崎県産のお花の販売促進活動(プロモーション)が行われた。大田市場に続いての宮崎県の販促活動の取り組み。
 熊本県の菊池地域から出荷される宿根カスミソウは、ミヨシという種苗会社によるアルタイルという品種が多くなり、出荷容器段ボールデザインが一新している。福岡花市場でかすみ草の入荷量調査を行ったが、そのときに確認した。ひとつの品種を訴求する段ボールとしてかすみ草での取り組みははじめてのことで、すっきりとしたロゴの文字を使い、ミヨシが販促資料で使用している星形のアルタイルの意匠を含め、白の化粧段ボールとなっている。JA関係では省資源、段ボール再利用の観点から再生紙を意図した茶色原紙のままでの段ボール素材を使用することになっている。熊本県大矢野町など天草地域からの個人出荷についても、ことしはほとんど湿式立て箱に転換している。
 品種は実需者からはアルタイル指定が多く、継いでベール系となっていた。この時期のメレンゲはつぼみを持つ小枝(未開花つぼみ)が開花部位から先に伸び出して青い(緑色)印象を与えるため(BFスタイル)、厳しいようです。品種にかかわらず、水を切って栽培したかすみ草については花落ちが激しく、大きな課題となっています。灌水管理が大切です。

2009年11月21日土曜日

高冷地から西南暖地へ産地交替


11月20日(金)のカスミソウ品種構成

■大田市場O社のカスミソウ品種構成 11月20日(金曜) 上位品種のみ。暖地産(熊本・和歌山・愛知・静岡)は、旧来のBF(ブリストルフェアリー)が12%生産販売。通常夏秋期の高冷地はすでにBFは21世紀系に転換していますし雪系も無くなりつつあります。この日の入荷量は35,225本。16日(月曜)は44,230本であった。21世紀系に転換した夏秋の高冷地は堅調相場で終了しました。一方、品種転換が進まない冬春の暖地の安値には原因があります。「かすみ草マーケット(市場)」の価値創造が仕事の目的です。

 



■2009年の6月~11月上旬の夏秋期の福島県内のカスミソウ産地では、染色カスミソウはその時期の出荷品種のなかでいちばん良い品種(たとえばアルタイル系、ベール系、ファンタイム、フォレストなど)の大輪八重系の秀品のみを使用して染色し、色ムラの無いように品質管理し、顧客の維持につとめてきました。一方暖地産の秋冬系のカスミソウの染めは、いちばん人気のない一重系の品種を染めるものが多く、染めカスミソウの価値低下・顧客離反を起こしています。暖地産地の商品政策の問題等、安値には原因があります。お客様(購買者)の立場に立ってみるとわかることです。

2009年9月29日火曜日

2010年4月に勉強会

■2009年9月28日

 静岡県の夏の地震は、ハイナンの杉山さんからの数日前に電話で、被害状況をうかがった。ハウスも被害にあっている。サミット、勉強会、生産者が集まる機会をどう考えるのか?という連絡であった。

 現状では、来年、2010年の4月に、ダンジガー社のミハ社長が来日すれば、それを機会として、昭和村で半日の勉強会を開催したい、という計画で11月に渡航予定のスミカ永島さん、西川さんに依頼している。それが決まれば、昭和村の花き振興協議会等に諮っていく予定。

2009年6月30日火曜日

2009七夕かすみ草展示(大田市場)








■2009年6月29日(月)から1週間、東京都大田市場花き部2階中央通路にて、大田花きの加納さんらにより、昭和花き研究会のかすみ草の展示が行われた。常陸野の木村さんのリキュウソウ。沖縄太陽の花のタマシダ、、、などと、「脇役」どうしの主役な展示。テーマはbe green 緑でいよう、です。

2009年6月22日月曜日

かすみ草2008年統計



■6月18日に農水省が昨年(2008年)の花き統計(28ページ分)を公表した。→→→統計PDF

 それによれば、我が国の切り花の作付け面積は2007年に比べ430ヘクタール減少(2%)、出荷量は1億300万本(2%)減少した。生産者の高齢化に伴う規模縮小。

 2008年の作付量は1万6,800ヘクタール、出荷量は47億2600万本。

 かすみ草の統計を見てみると、

 全国のかすみ草の作付量は267ヘクタール(98%)
 同、出荷本数は6070万本(102%)

 このうちかすみ草の福島県内の作付量は55.6ヘクタール(101%)
 同、出荷本数は648万本(93%)

 さらに昭和村の出荷量は、531万本(10万箱)である。推定作付量は34ヘクタールほどと思われる。

 全国のかすみ草の出荷本数の8.7%が昭和村産であるが、6月~10月までの夏秋期の日本国内のシェア率は推定で70%程度と思われる。

 福島県内のかすみ草出荷量の82%が昭和村産である。

 おおまかに言えば、奥会津・昭和村のかすみ草生産量は日本国内の約1割の作付量・生産量であり、夏秋期の7割のシェアとなっていて、福島県内産かすみ草の8割が昭和村産となっている。

 日本のかすみ草作付量は最盛期の半分にまで落ち込んだ。ケニア産、エクアドル産、オランダ経由のかすみ草も40~70円(80cm)で定番となっている。

2009年4月9日木曜日

夏のかすみ草研修会(延期へ)


■2008年11月に東京で開催された全国かすみ草研修会を引き継ぎ、2009年7月に会津地方で研修会を検討しておりましたが、融雪とともに、越年株の株枯れ等で見本品種開花ができなくなったことがわかり、関係行政・販売機関の大幅な人事異動等で、本年の開催は見送りました。2010年の開催に切り替え検討することになりました。