■クリザール・ジャパン社の東さんからオランダの統計データが2011年11月26日に届いたので紹介します。
出典はVokblad voor de Bloemistenij 23a(2010)
切り花 計 2,193,748,000ユーロ(-1.4)、本数11,235,542,000本(-1.7)、20セント/本
内訳
オランダ産 売上1,631,944,000ユーロ(前年比-13.1)、本数7,495,705,000本(-2.7)、22セント/本
輸入 売上 561,805,000ユーロ(-6.1)、本数3,739,837,000本(+0.4)、15セント/本
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かすみ草 計 26,970,000ユーロ(-10.0)、144,928,000本(-9.5)、19セント/本
内訳
オランダ産 1,527,000ユーロ(-10.1)、144,928,000本(-12.7)、27セント/本
輸入 25,443,970ユーロ(-10.0)、139,269,000本(-9.3)、18セント/本
2008年に一度安定したオランダ産カスミソウの供給は再び減少。海外の生産は、直接様々な国の市場(マーケット)に販売されているようである。
販売されたうち97%が白で平均単価19セント/本。統計上に出てくる他の色としてはピンク1000本・27セント/本)、紫(430万本 23セント)、その他(416,000本)。
カスミソウの染色処理19%は、カスミソウその他で39%減少(538,000本 27セント/本)。
その他の染色としてゴールド19%(167,000本 29セント)、赤19%(139,000本 31セント)、シルバー19%(151,000本 32セント)。
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オランダ産カスミソウ品種のトップ5は、ミリオンスター(D社)、マイピンク(D社)、ダブルタイム(E社)、ニューホープ(OV、D社)、ミラベラ(B社)。
オランダへの輸入されるカスミソウ品種のトップ5は、ミリオンスター、ダブルタイム、ジプソ・キング(OV)、ミラベラ、ホラ(B社)。
オランダ国産+輸入の品種別合計では、ミリオンスター、ダブルタイム、ミラベラ、ジプソ・キング(OV)、マイピンク。詳細は以下。
ミリオンスター 99,082,000本(-17.6) 18セント/本
ダブルタイム 9,166,000本(-16.6) 23セント/本
ミラベラ 4,497,000本(+129.8) 15セント/本
ジプソ・キング(OV) 4,435,000本(+606.0) 17セント/本
マイピンク 4,253,000本(-3.8) 23セント/本
これらトップ5品種で84%を占める。ニューラブとオーバータイムに替わり、新しくミラベラとジプソ・キングがトップ5に入った。
この2009年の統計にはカスミソウは16品種が含まれる。新しく2品種が加わった。大きく増加しているのはカシオペア(2,700,000本 16セント/本 日本名はホワイトベール、D社)。大きく増加しているのはファンタイム(885,000本 15セント/本)。カスミソウその他には5品種が含まれるが新しい品種は無い。
2011年11月30日水曜日
2011年11月23日水曜日
2011年11月22日火曜日
D社・2011年新発表のエクセレンス、ケニア産で日本初上陸
■2011年11月21日(月)東京・晴れ、会津・雪
上京し、未明より5時まで、首都東京都下大田市場花き部のかすみ草入荷量調査。
ケニア産(ビューティ・ライン)のエクセレンスが荷受会社F社にエルフバケット装で入荷していました。
今年(2011年)の11月1日から4日までオランダ王国アムステルダム市のRAI展示会場にて開催されたホルティフェア2011の花の品評会のかすみ草部門で最高得点であったエクセレンス(ダンジガー社育成)。他品目の傾向としてもトレンドは白で、純白のネリネ、白アンスリウムが一位であった。トルコギキョウは八重ではない薄いラベンダー色が一位。ホルティフェアは大規模化に安住したため3年前から変調し、今年は昨年より2ホール縮小し4ホールでの開催で約600社出展し67カ国から23,240人の来場であった。3展示会が分離・分散開催が11月上旬にまとまった年にはなったが、勢いではかつてアールスメールマーケットと言っていた歴史10年弱のフローラホランド花市場のトレードフェア・アールスメーア2011(11月2日~4日)が650の生産者出展(開催規模は1.8ヘクタール、来場者は約1万人)で勢いがあった。種苗業者主体の出展となって2年目のIFTF2011(インターナショナル・フロリカルチャー・トレードフェア)は1.6ヘクタールの会場面積を使用し180社の出展で来場者は11,834人(来年は2.5ヘクタールに拡大)。
10月の幕張メッセでの8th-IFEXのエクアドルブースには3農場が出展し、セレクタ社の銀河やセレブレイションのかすみ草の他に、エスメラルダ社のファンタイム、オーバータイムの次の品種であるマグネット等が展示されていた。そしてアフリカや中南米(コロンビア・エクアドル)のカーネーションやバラ農園でかすみ草を組み込む花束を生産しているファーム・メイド・ブーケ生産農場で栽培がはじまっているボール社のミラベラがあり、その類型の新かすみ草エクセレンスは出ていない。
■この秋のかすみ草卸価格は10月上旬の高値反動から10月下旬から現在までの1ヶ月間、80cm100円以下の低迷相場となっているなか、F社にはケニア産のカシオペア(日本ではホワイトベール)が入荷し仲卸FJ社店頭で80cm1本70~80円で販売されている。エルフバケット装で50本入りのボリューム、エクセレンスは40本入。
■大田仲卸街での11月21日(月)の80cmアルタイルの価格は1本100円である。
2011年11月13日日曜日
2011年11月はじめのオランダ花3展示会のカスミソウ
■2011年11月上旬にオランダ国内では3つの展示会が開催された。第2回目となる種苗会社等中心のIFTFでは、ダンジガー社、エスメラルダ社が出展。ダンジガー社は新しく機能性品種であるエクセレンスを発表。ジベレリン処理や低日照でも生育する(電照不要)品種としてミラベラ(ボール社)と同じ機能を持つ品種がエクセレンスです。そのほか、ダイナミックラブ(日本国内ではフォレスト名で販売)、マイピンク、カシオペア(ホワイトベール)。
一方、中南米を拠点とするエスメラルダ社はマグネットという新種です。同社のフローラホランド花市場のトレードフェア(もとはアールスメールマーケットと言っていた生産者出展展示会)では、染色したカスミソウを展示。吸い上げ染色にはオーバータイムを使用。どぶづけ染色にはファンタイムウルトラを使用。
一方、中南米を拠点とするエスメラルダ社はマグネットという新種です。同社のフローラホランド花市場のトレードフェア(もとはアールスメールマーケットと言っていた生産者出展展示会)では、染色したカスミソウを展示。吸い上げ染色にはオーバータイムを使用。どぶづけ染色にはファンタイムウルトラを使用。
D社 エクセレンス(ジベレリン処理不要、低日照栽培可能)
エクセレンス(大輪・純白)
D社ブース
D社ダイナミックラブ(フォレスト)
E社ブース
E社 マグネット
B社 ミラベラ(ジベレリン処理不要、電照不要)
■
2011年11月9日水曜日
■2011年11月9日(水) 奥会津はまだ初雪が降っていません。平年は10月下旬です。カスミソウの出荷はほぼ終了しました。11月11日(金)が大田花き最終便。14(月)・18日(金)が仙花最終の予定です。
■2012年1月に農文協から発刊予定の『農業技術体系 花卉編』追録版に、依頼があり宿根カスミソウ切り花品種について原稿を書きました。農水省の切り花統計の上位10内からカスミソウが抜け、生産面積が半分となってからは栽培や特性研究が行われなくなっています。そのほとんどは1980年代までのブリストル・フェアリーという品種の高温障害・ロゼット打破、その後流通品質の研究、1990年代後半で極早生種ニューフェイスやビッグミスター、晩生種雪ん子の栽培管理技術の研究で終わっています。
■2012年1月に農文協から発刊予定の『農業技術体系 花卉編』追録版に、依頼があり宿根カスミソウ切り花品種について原稿を書きました。農水省の切り花統計の上位10内からカスミソウが抜け、生産面積が半分となってからは栽培や特性研究が行われなくなっています。そのほとんどは1980年代までのブリストル・フェアリーという品種の高温障害・ロゼット打破、その後流通品質の研究、1990年代後半で極早生種ニューフェイスやビッグミスター、晩生種雪ん子の栽培管理技術の研究で終わっています。
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左が21世紀系で花が咲いている。右は従来型できちんと花が咲いているのだが、形状から花が咲いていないように見える。
従来型(BF系 ホワイトロード・ポラリスを含む)は開花した花(第2次小花)より上位に未開花つぼみがつく(BF系など)
花が咲いていないように見えてしまう。
21世紀系はつぼみが横位にあり第2次小花より先にでないので、未開花つぼみを切り取り作業が不要。現在の主流の開花型。下記の表で21世紀系(アルタイル、ベール系を含む)で63%。
アルタイル系が38%
ベール系が21%
BF系が21%
雪ん子系が3%
1980~90年代はじめはBFが80%
2011年10月29日土曜日
8th IFEX 幕張メッセ(2011-10-13)のカスミソウ切り花
■2011年10月13日から3日間、千葉県幕張メッセ(国際展示会場)で開催された第8回IFEX(東京国際フラワーエキスポ)では、はじめて花の生産者テーブル展示(生産者フェア)が開催された。
■311後、放射能汚染を懸念して日本国内に渡航する欧米企業あるいは出展者は、円高と相まって減少した展示会であったが、中南米(コロンビア・エクアドル)、アフリカ(エチオピア等)、アジア諸国からの出展は継続してあった。
■かすみ草社会でみればエクアドル・ブースはバラにかすみ草(3農場)新種を展示していた。マグネットという新種が2農場から出品されていた。新種である。ミラベラは2008年頃、ボール社が中南米・アフリカ諸国向け開発した品種。銀河とセレブレイションはセレクタ社(スペイン、ドイツ)。ファンタイム・ウルトラはエスメラルダ社(ヒルセアグループ)。日本では新発表のエスメラルダ社マグネットはオーバータイムの後継種(日本での種苗代理店のフクカエンによる)。
MAGNET
GINGA PREMIUM
CELEBRATION PREMIUM
MIRABELLA --- Florecot
FUNTIME ULTRA --- Hilsea
MAGNET--- Hilsea
NEWLOVE --- Pyganflor
NO NAME
---------
生産農場
Hilsea
Florecot
Pyganflor
■311後、放射能汚染を懸念して日本国内に渡航する欧米企業あるいは出展者は、円高と相まって減少した展示会であったが、中南米(コロンビア・エクアドル)、アフリカ(エチオピア等)、アジア諸国からの出展は継続してあった。
■かすみ草社会でみればエクアドル・ブースはバラにかすみ草(3農場)新種を展示していた。マグネットという新種が2農場から出品されていた。新種である。ミラベラは2008年頃、ボール社が中南米・アフリカ諸国向け開発した品種。銀河とセレブレイションはセレクタ社(スペイン、ドイツ)。ファンタイム・ウルトラはエスメラルダ社(ヒルセアグループ)。日本では新発表のエスメラルダ社マグネットはオーバータイムの後継種(日本での種苗代理店のフクカエンによる)。
MAGNET
GINGA PREMIUM
CELEBRATION PREMIUM
MIRABELLA --- Florecot
FUNTIME ULTRA --- Hilsea
MAGNET--- Hilsea
NEWLOVE --- Pyganflor
NO NAME
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生産農場
Hilsea
Florecot
Pyganflor
MAGNET--- Hilsea
MIRABELLA --- Florecot
MIRABELLA (韓国・済州島ブース)
昭和花き研究会
フラワーバレンタイン(日本ブース)
2011年4月28日木曜日
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